よく通りがかる住宅街の、とある住宅の塀に貼りつけられた小さな看板ですが、以前通っていた空手道場の先生直筆の看板です。
その先生は、空手だけではなくて、書道や座禅、さらに某高等専門学校の道徳の授業まで担当していました。
某農業大学時代は応援団部に所属していて、有名な踊りの発案者だったり、部の合宿中、山道でたまたま力道山が車を運転中に脱輪していたのに遭遇して先生はじめ部員一堂で脱輪を直してあげたりと、いろいろな伝説を持っていた人でした。
典型的なバンカラ気質で、豪快で強烈な個性の持ち主だったことがとても印象に残っています。
私は仕事の都合と、修行生が激減したため、まともな稽古ができなくなった理由でその道場を辞めてしまいましたが、道場を辞めてしばらくして、その先生が急な発作で亡くなってしまい、道場も建物は残っているものの、他の人の手に渡り、別の施設となってしまい、今となってはこの看板のみが、この界隈に道場があった唯一の証となってしまいました。
この看板を見るたびに、道場でのつらい稽古や先生の強烈なキャラクターを懐かしく思い出されます。